

2011年1月期は、東京ドームにおけるコンサートイベントの増加、東京ドームシティ アトラクションズにおける屋内遊園地「ジオポリス」改装後の通期稼働と「スプラッシュガーデン」の新規オープン、松戸競輪場における「第63回 日本選手権競輪」の開催、横浜駅西口の都市型温浴施設「スパ イアス」の通期稼働などの増収要因はありましたが、東京ドームにおいて、前期に行われた「ワールド・ベースボール・クラシック」東京ラウンド、クライマックスシリーズ、日本シリーズの計16試合が開催されませんでした。
これらの状況により、当社グループは苦戦を強いられた結果、連結業績としては売上高81,404百万円(前期比0.6%減)となりましたが、コストコントロールの徹底により、営業利益は8,663百万円(同3.2%増)と健闘しました。経常利益は、松戸公産(株)の完全子会社化時に発生した負ののれん償却が2010年1月期で終了し、営業外収益への寄与がなくなったため4,835百万円(同41.7%減)となりました。また、2011年夏にリニューアルオープン予定の「パラシュートランド」再開発事業着工に伴う固定資産の処分費用と、関係会社における固定資産の減損損失を特別損失として計上したことに加え、将来の利益計画の見直しに伴う繰延税金資産の一部取り崩しにより、当期純損失は873百万円となりました。
配当政策については、当社は安定的な配当の継続を基本方針としていますが、前期に続き純損失を計上するに至り、誠に遺憾に存じますが、無配とさせていただきました。
当社グループは、2007年1月期に金融事業、2008年1月期にゴルフ・リゾート事業から撤退したのち、前中期経営計画「Scale-up」において成長戦略の具体化を目指しました。東京ドームシティにおける「ミーツポート」「ジオポリス」「スプラッシュガーデン」の開業に加えて「TDポイントプログラム」や「スパ イアス」の運営受託など、新たな取り組みを行いましたが、世界的な金融危機の影響もあり、成長の軌道を描くには至っていません。他方で、企業経営を取り巻く環境は年々厳しくなっています。
このような厳しい状況下、「2011年12月に会社創立75周年を迎える当社が、80周年に向けて再スタートを切る。知恵を絞って新しいことにチャレンジする。明日を変えるために動き出す」という意味を込めて、新中期経営計画を策定しました。計画名は「起動」と名付け、さらに「−新たな挑戦に向けて−」というサブタイトルを加えました。計画対象期間を5年間とし、次の「経営目標」「経営課題」を掲げて取り組んでいきます。
1. 5年後の連結営業利益100億円
2. 5年後の連結有利子負債1,700億円
3. 配当性向30%を目途とする配当の実施並びに自社株買入消却
1. 収益逓減傾向からの脱却
2. 新たな成長戦略の研究開発
3. 経営体質強化への取り組み
2012年1月期の連結業績は、東京ドームでのコンサートイベントの増加はあるものの、松戸競輪場での日本選手権がないほか、2011年1月30日の「スピニングコースター舞姫」事故を受けた東京ドームシティ アトラクションズの営業休止が長期に及ぶため減収、営業利益は減益、当期純利益は持分法投資損失の減少などによって回復するものとして、売上高80,400百万円、営業利益8,500百万円、経常利益5,700百万円、当期純利益4,100百万円を計画しておりました。
しかし、新中期経営計画「起動」がスタートした矢先の同年3月11日、「東日本大震災」が発生しました。わが国経済は、未だ先行き不透明な状況に置かれており、甚大な被害および福島第一原子力発電所の事故に伴う電力供給不足が様々な生産活動の停滞や、消費意欲の冷え込みを引き起こし、日本の経済活動全体に深刻な打撃を与えるとともに、当社グループの事業経営にとって大きなマイナス要因となることが予想されます。
このような計画初年度における外部環境の急変はありますが、5年という「起動」の計画期間の中で、経営課題を実現し、経営目標の達成に向けてグループの総力を結集して事業展開に邁進する所存です。
引き続き、株主およびステークホルダーのみなさまのご支援・ご協力を賜りたく、よろしくお願い申し上げます。
2011年6月
代表取締役社長 執行役員



